オンラインショップ

事故の加害者になってしまったら

加害者になったらやらなければならないこと


 事故をおこし、加害者になって相手を死亡させてしまったとか、重症を負わせてしまったとかさせてしまった場合はまだやらなければならないことがあります。最初、被害者にどう接するかです。すなわち、被害者を死亡させてしまったら、葬儀、入院させてしまったらお見舞いということです。相手が軽症ならば、保険会社に任せてしまってもけっこうですが、こうなってしまうと人間としては当然のこと、今後の事故処理のためにも最低限の義理は果たしておかねばなりません

その前に
事故現場での対応
 事故をおこしてしまった場合、すぐにどちらが悪い事故か、すなわち過失割合の多い事故かわかると思います。わたし自身も何度か事故をおこしたことがありますが、ほぼ、すぐにわかりました。たいてい、交差点で起こる場合が多いので信号がある場合は信号を守っていたとか、信号がない場合はどちらが優先かでだいたいわかるはずです。
 問題は被害者に過失が多い場合で、たとえば、飛び出してきたとか、信号を無視してきたとかの場合の対応はどうしたらよいのでしょうか。相手が死亡したり重症のけがをおってしまってもこちらが加害者なのです。すなわち被害の大きいほうが被害者で、その相手が加害者ということになります。「したがって相手が悪いんだ。自業自得だ。」と思っていても加害者としての責任ははたさなければなりません。過失がゼロでなければ加害者なのです。

 ところで、事故現場では、全ページの「交通事故にあったら、起こしたら」に書いておきましたが、ドライブレコーダーや防犯カメラが決め手になる場合を除いて、今後の事故処理の結果を左右するのは警察の実況見分調書です。ここでは事実だけをのべ、記憶がはっきりしない場合は「そのあたりは覚えていません」(この覚えていないという事実自体が不注意という過失があったと認識すべきでしょう)というべきです。

そこでやってはいけないのが、
1、覚えてない部分を創作してしまうこと
2、事実と違う相手の説明を否定しないこと

ということ。
1、自己保身といいますか、エライことをしてしまったということで動揺し、半ば本能で「自分は悪くないんだ」という、いわば自己擁護の心理で事実と違うことを「創作」してしまうことです。「ウインカーをこちらに出していた」とか最初から居もしない「トラックが前を走っていてみえなかった」とか、「相手がセンターラインを超えてきたからぶつかった」とか、すぐにわかるようなトンでもないことを言ってしまう場合があります。レコーダーや防犯カメラ、または目撃者の説明などから事実がわかった場合、示談交渉の最後まで「ウソつくんじゃねえ」といわれ続けるでしょう。あとあと、交渉に影響しますからくれぐれもやめておきましょう。
2、加害者になってしまったからといって遠慮することはありません。相手が事実と違うことを言っていたら、相手の目の前でも、その場で抗議したほうがよいでしょう。警察の実況見分調書に事実を反映させる目的と相手にも状況を自覚させる意味もあります。

針の筵の葬儀出席
 不幸にして相手を死亡させてしまった場合、最低限の義理として葬儀に出席しなくてはなりません。警察などで死亡の知らせをうけたら、
1、葬儀社を確認しておき、その葬儀社につやと葬儀の場所と時間、そして宗派を確認しておく
2、遺族に「つやと葬儀に出席させていただきたい」旨つたえ、許しがでたらかならず出席する。
1、は宗派によって葬儀のやり方が違うからです。ほかにも近所の香典の金額とか、お供え物などわからないことはここで聞いておきましょう。
2、許しがでたとしたら、なんらかの話がしたいということ。拒否されるよりは少しはよい状況かもしれません。ただし、「許しを出した人は誰か」が問題で、その人以外の人間が反対することもおおいにありえます。中にいれてもらえない場合もあるでしょう。その場合でも帰らないで、読経が終わるまで待ちましょう。

葬儀出席で気をつけること
この度は私が起こしてしまいました人身事故について○○様並びにご遺族様にこころよりお詫び申し上げます。

絶対に一人で行ってはいけない
 一人でいくとなにがあるかわからないので、会社の上司、親、行政書士(ただし、わかっている人)、弁護士(弁護士を連れまわすと高い。当然ながらわかっている人)など、できればガタイのいい人といくとよいでしょう。ただし血の気の多い人はNGなことはいうまでもありません。
耐え忍ぶ
この段階で事故の状況の話はさけましょう。「申し訳ありません」の一言でその場をしのぎます。終わったらすぐにかえりましょう。つやぶるまいをうける立場ではありません。
中にいれてもらえなくても、帰ってはいけない
中にいれてもらえない可能性がありますが、帰らず外で立って読経をききましょう。
焼香は一番最後
焼香は一般参列者を含めて一番最後にしましょう。
花輪や樒、かごもり、お供え物
地方によってしきたりがあるので葬儀社に相談してきめましょう。
霊柩車の観音扉がしまるまで見送る
そして霊柩車が見えなくなるまで手を合わせましょう

法事はどこまで付き合うか
 その後、初七日、四十九日、一周忌まで出席するのが原則だが、過失の大きさなど考慮して、ご自分で納得できるようにきめればよいでしょう。
 私だったら、相手の過失が50パーセント以上ある場合、出席は四十九日までにしておき、そのあとは香典のみにします。80パーセント前後ならつやか葬儀のどちらかの出席のみにしておきます。80パーセントも過失があればどちらが悪い事故かだれにでもわかるからです。そして80パーセントの場合、あまり下出にでてると逆に誤解を受ける可能性もありますし。もちろん100パーセントならどちらも出席しません。
 また、最近は四十九日以降は身内だけでやる場合があり、その場合は遠慮したほうがよいと思います。もちろん、子供さんを死なせてしまった場合はもっと出席すべきと思ってしまいますが、そんなことをしても亡くなった子供さんは帰ってきません。

香典はいくらか
 こればかりは葬儀社でもこたえられないでしょう。目安は近所の人が出席する場合の5倍〜10倍といわれているので、それらの人が三千円(うちの近所は2000円)なら三万円(3万円はいろいろなところで使えるキリのいい金額です)がせいぜいでしょう。香典は基本的に損害額にはふくみませんが、対人対物臨時費用保険金が支払われる場合がありますので、保険会社に問い合わせてみましょう。葬儀出席などの義理を果たし、これらを支払うことで交渉がうまくいく可能性が高くなるので、迷わず請求しましょう。

次に相手を入院させてしまった場合

この度はいろいろとご迷惑をおかけして申し訳ありません
 「死亡事故じゃなくてよかった」などと思うのはまだ早いです。まず、事故直後は悪態をつくぐらい元気があったので安心していたら、翌日には容態急変で死亡などということもめすらしくないのです。また、被害者が意識障害や切断療法の場合は状況はより悪いかもしれません。

 さて被害者がけがをしていたら、入院・通院を問わず一回は見舞いにいきましょう。その際10分以内で帰るのがコツです。事故原因の話を避けるためです。
お体に差しさわりがるといけませんので、今日のところはこのへんで失礼します。お大事にしてくださいと挨拶して帰りましょう。

見舞いに現金は厳禁
 見舞いには見舞金をもっていかず、菓子折りがよいと思います。比較的安く済みますし。「当座のお金が必要でしょう」と現金をもっていく人もいるが、つぎつぎといろいろな名目で金銭を要求してくる人もいますので注意が必要です。
治療費を請求されたら
 病院は非情にもすぐ治療費を払うよう行ってきますので、被害者としてはそれを支払うよう要求してきます。保険会社に連絡し、被害者が入院している医療機関を連絡しておけば、保険会社がダイレクトに払ってくれるはずです。加害者自身がすぐ払ってもけっこうですが、かならず領収書をもらっておくことです。
 入院雑費や付き添い費も一定額までなら損害額に入りますが、この段階で細かい話をすることは賢明ではありません。この話はなるべく避け、保険会社に任せて、上の挨拶をして帰りましょう。

             交通事故にあったら、起こしたらにもどるトップに戻るお問い合わせ